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蘭2社、2017年の実現目指す

反応速度「人間の30倍」、独でトラック隊列走行のデモ

2016年11月14日 (月)

話題自動車向け半導体メーカーのNXPセミコンダクターズ(蘭)は14日、同社とDAFトラック(蘭)がミュンヘン市内でトラック隊列の位置に基づいて交通信号を自動的に適応制御する「インテリジェント交通信号」(シーメンス製)を使用したトラック隊列走行のデモを実施したと発表した。

今回のデモはミュンヘン市内の路上での隊列走行、交通信号と車両の同期化、交通弱者を保護する技術など、セキュリティ上安全なV2X技術をベースとしており、両社は反応速度が人間の30倍のトラック隊列走行を2017年に実現する計画。

NXP、DAFトラック、TNO、Ricardoの4社はすでに、車間間隔が0.5秒というトラック隊列走行に成功している。高性能のカメラとレーダー・システムを備え、V2X技術により無線接続されたトラックは、時速80キロで隊列走行を行い、支障なく11メートルの車間距離を維持できたという。

4社が所属する「EcoTwin」コンソーシアムは現在、トラック間の最低車間距離を40%短縮することに取り組んでいるが、そのために隊列走行システムは「人間のドライバーの30倍の速さで信頼性の高い反応を行うことができる」必要がある。