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やまや、業績予想を上方修正、物流投資で成果

2010年4月23日 (金)

荷主酒類のディスカウント・ストアチェーンを展開するやまやは4月22日、後方部門の統廃合や物流効率化の効果などで業績が当初予想を上回ったとして、2010年3月期連結・単体業績の修正を発表した。

 

阪神地区など49店舗の酒類販売事業を承継した「楽市」と京阪地区21店舗を承継したスピードの2社を合併してやまや関西に商号変更した後、両者の後方部門の統廃合、物流効率化、標準的マーチャンダイジングが可能な仕組みの構築を実施。これにより客数が増加し「当初計画を大幅に上回る業績」で推移したことなどが今回の上方修正につながった。

 

連結ベースの売上高は1077億円(前回予想から0.7%増)と伸び悩んだものの、営業利益は17億1500万円(14.5%増)、経常利益18億円(28.6%増)に修正した。

 

積極的なM&Aと物流センターの全国ネットワーク拡充などを進めてきた同社は、「内部取引が大半を占めた」ため、商流と物流の一体運営を狙い、4月1日にグループの調達機能を受け持つやまや商流とロジスティクス機能を受け持つやまやロジスティクスを合併。

 

これまでにも輸入酒類の安定調達・物流コスト削減を目的にイオングループと共同出資会社を設立したほか、東北・関西・広島の物流センターにも積極的な投資を展開するなど、物流面での取り組みを強化していた。