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日立造船、NOx3次規制対応の舶用SCR初受注

2017年2月14日 (火)

荷主日立造船、NOx3次規制対応の舶用SCR初受注日立造船は14日、中国の大手大型舶用エンジンメーカーの大連船用柴油机向けに、排ガス除去装置「舶用高圧SCRシステム」を2基受注したと発表した。日立造船が商用として受注するのは初めてとなる。

このシステムは昨年1月からスタートした国際的なNOx3次規制に対応する排ガス除去装置で、運航中の舶用エンジンから排出されるNOxを触媒で無害化することができる。

システム搭載船は欧州の海運企業が船主のケミカルタンカー。日立造船は中国の造船所である中航鼎衡造船から舶用エンジンの製造を請け負った大連船用柴油机に舶用SCRシステムを供給する。

今回の受注は、日立造船社が世界に先駆けて環境規制に対応した船舶の運航を支援するシステムの提供で、舶用SCRでの舶用エンジン大手のMAN Diesel&Turbo(ドイツ)の認証を取得し商用販売を実施しているメーカーは現在同社1社となっている。

NOx3次規制は、国際海事機関(IMO)が定める船舶航行時のNOx排出量削減に関する第3次規制で、第1次規制前から80%の削減が求められている。