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日立造船、NOx3次規制用SCRで鑑定書取得

2011年12月6日 (火)

ロジスティクス日立造船は6日、同社が開発したNOx3次規制用SCRで日本海事協会から鑑定書を取得し、この装置を装着した舶用ディーゼルエンジン「日立造船-B&W6S46MC-C」を搭載した、内海造船(広島県尾道市)建造による日正汽船(東京都港区)の新造船舶が、このほど就航したと発表した。

 

同船は、3次規制のNOx排出レベルであることを陸上で実証し、その鑑定を受けた舶用SCR装置を装備した世界初の就航船となる。NOx3次規制は、国際海事機関(IMO)が定める船舶航行時のNOx排出量を削減する第3次規制で、2016年に現行比80%の削減を求めるもの。

 

装置は、ターボチャージャーの前段階に設置する高温高圧のSCR装置で、余計なCO2を排出しない、コンパクト化が可能などの特徴を持つ。これまで陸上試験や海上試運転で、SCR作動のためのエンジン制御やSCR自体の制御、脱硝性能などの性能確認を行ってきたが、今後は、日正汽船の協力を得て一般海域、港湾域を含めて長期間使用することにより、装置全体の信頼性、触媒の健全性などを確認していく。