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日通が新造船に海洋計測器搭載、気象予測の精度向上へ

2017年3月28日 (火)
日通が新造船に海洋計測器搭載、気象予測の精度向上へ
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ロジスティクス日本通運は28日、新造船「ひまわり8」に特定非営利活動法人ヴォース・ニッポンの海洋データをモニタリングする海洋計測器を搭載することに合意したと発表した。これにより、気象・海象予測データの精度向上に貢献する。

この装置は、同船が航行中に自動で海洋データを計測するもので、1分ごとに回収されたデータはすぐに無償・無制限で公開される。

日通が新造船に海洋計測器搭載、気象予測の精度向上へ

▲モニタリング装置イメージ

同船は東京-北海道間に就航し、沿岸海域の塩分と水温データを計測。回収したデータは沿岸海域の気象海象予測や水産分野の漁況予測、沿岸域の海流・生物環境といった研究分野などへ活用される。

ヴォースは、民間船舶を利用して海洋表面を長期的にモニタリングすることで、気象変動や水循環など地球環境の変動を正確に把握するためのデータ収集を行い、精度の高い現場測定値として無償で情報公開している。

すでに取り組んでいる外洋の計測データは、オーストラリアの海洋観測統合システムやベトナムの海洋研究所など、沿岸国のデータベースや予測モデルの解析値などに活用されている。