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アスクル、埼玉・日高市にロハコ専用の物流拠点開設

2017年4月26日 (水)
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拠点・施設アスクルは25日、埼玉県三芳町で2月に発生した火災により、LOHACO(ロハコ)の東日本向け基幹センターだった「アスクルロジパーク首都圏」(ALP首都圏)の出荷能力を失ったことを受け、新たな物流拠点として日高市に「アスクルバリューセンター日高」(AVC日高)を新設し、20日から出荷を開始したと発表した。

グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)の新築物件「GLP狭山日高II」の1-3階部分に開設したAVC日高では、庫内の防災について飯能日高消防署指導のもと体制を構築した。アスクルロジパーク首都圏では、3分の2の防火シャッターが正常に作動していなかったことが明らかになっている。

また近隣代替センターの「所沢センター」と合わせて、ALP首都圏に就業していたスタッフ740人のうち420人の雇用を継続する。入居するGLP狭山日高IIは、免震構造となっているほか液状化リスクが低い強固な地盤に立地。防災センターでのバックアップ電源や井水設備の採用など、BCPにも配慮した物流センターとなっている。

圏央道と国道16号の結節点に立地し、圏央道を利用して東名・中央道・関越道・東北道・常磐道へのアクセスに優れる。ロハコの東日本エリアをカバーする基幹センターとして運営する。

ALP首都圏はロハコのほかBtoBの出荷にも対応する必要があったため、LOHACOに特化した商品在庫方法やピッキング手法を採用することが難しかった。新設するAVC日高はALP首都圏の代替センターとしてまったく同じ機能のセンターを再現するのではなく、ロハコ専用センターとして、頻繁に発生する商品入れ替えに対応する在庫方法、18時以降の夜間の注文が多いことに対応する運営方法などを取り入れる。

また、ALP首都圏に設営していた精米センター「アスクルライスセンター」の早期開設と、冷蔵設備の導入も視野に入れ、取り扱い商材の拡大を目指す。

20日にまずはハンディピッキング方式による商品出荷を開始、6月末には簡易マテハンシステムと自動梱包機を導入、9月末にはコンベアラインの設置を行い、2018年初頭にはシャトルシステムの設置とコンベアラインを増設し、段階的に物流センターの高度化・自動化を進める。

■施設概要
名称:「ASKUL Value Center 日高」
物件名:GLP狭山日高II
所在地:埼玉県日高市大字上鹿山字茗荷沢792-1ほか
着工:2015年4月
竣工:2016年9月末
稼動開始:2017年4月
敷地面積:4万3000平方メートル(1万3000坪)
賃借面積:4万6200平方メートル(1万3700坪)
建物全体の延床面積:8万5700平方メートル(2万5900坪)
建物階数:地上5階建て(1階-3階部分を賃借)
トラックバース数:59バース(1階-3階部分合計)