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アスクル、物流拠点の価値見直し31億円の損失計上

2019年6月27日 (木)

話題アスクルは27日、配送運賃など物流コストの上昇を受けて消費者向けEC「LOHACO」(ロハコ)の事業計画を見直したのに伴い、ロハコ専用物流センター「アスクルバリューセンター日高」(AVC日高)の不動産価値を下方修正する必要が生じたことを明らかにした。

AVC日高はアスクルロジパーク首都圏(ALP首都圏)の火災後に開設した物流センターで、同社全体の物流生産性を火災前の水準に戻す上で大きく寄与したが、宅配を中心に配送運賃の値上げが進むなど事業環境が変化。

こうしたリスクを踏まえてロハコの事業計画を見直し、それに連動する形でAVC日高の「回収可能性」を検討した結果、減損損失30億9700万円を2019年5月期決算で特別損失として計上することにした。これにより、同期の最終損益はこれまで予想していた35億円の黒字から4億円の黒字へと悪化する見通しだ。
ただ、同社は「ALP首都圏火災や宅配クライシスに起因する配送運賃値上げなどの影響を乗り越え、2019年5月期第2四半期以降は着実に収益力が向上している」と収益力が回復しつつあることを強調。減損損失についても「一過性のもの」と断じた上で、20年5月期は「大幅な増益」を見込んでいるとしている。