デンソー、充電時間半減させた新車載用冷凍機開発

サービス・商品デンソーは26日、アイドリングストップなどエンジン停止時間にも冷凍運転できる従来型の冷凍機を進化させた新製品として、「車載用リチウムイオンバッテリー式冷凍機」を開発したと発表した。

新製品は、従来型と比較し、充電時間を半減するとともに、電池の小型化と軽量化により燃費向上を実現。環境への配慮と品質向上を両立する製品として、ヤマト運輸の車載用冷凍機に採用された。

▲冷凍機システム（庫内）/バッテリー

動力となる電池にリチウムイオンバッテリーを使用することで、従来型の鉛バッテリー式冷凍機と比べ61％の軽量化をはかり、総重量を50キロに抑えた。これにより、燃費向上を図るとともに積載量を確保して集配効率を向上させる。

また、充電時間を従来の半分となる2時間以内に抑えることで、休憩や積み込み時間内に効率的に追加充電を行うことを可能にした。リチウムイオンバッテリーは、従来型製品に搭載されている鉛バッテリーと比べ電池寿命が4倍になり、電池交換費用を抑えるとともに、メンテナンスのための休車日を減少させることで、集配業務全般の効率を高める。