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米IT会社、SCM向けに輸送モードまたぐ計測機能

2017年10月19日 (木)
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荷主米国でビッグデータなどを活用したSCMソフトの開発などを手がけるサヴィは18日、陸上から海上へと輸送モードをまたぐ物流で正確に位置をトラッキングしたり、到着時刻を算出する機能を開発し、提供を開始したと発表した。

モバイル通信と衛星通信を組み合わせ、運送中の貨物の位置と状況を把握。人工知能で常にデータソース間の比較を行い、陸から海への輸送貨物を追跡。輸送貨物が行方不明になればリアルタイムで警告する。

過去データとリアルタイムデータを使用することで、区間ごとの到着予定時刻を連続的に算出できるようになるため、輸送貨物が行方不明になる数日、数時間前に警告し、必要に応じて出荷計画を調節する時間を生み出す効果が見込める。

サヴィの技術は各国の港湾でそれぞれに特有のジオフェンスを設定するのに使われており、これによって運送業者、税関、労働者などに貨物が港湾内や顧客が定める地点の範囲内に到達すると注意を喚起するインフラを提供している。

運送中の貨物の位置・状況・セキュリティーの事実関係と詳細情報をライブストリーミングで提供し、同社がビッグデータと解析を利用しながら、荷主、運送業者、3PL、各国の政府が運送の最中と前後のサプライチェーンを最適化するのに役立つ情報を得て、サービスを改善しながら顧客の経費と在庫を削減できるようにする。

サヴィ・テクノロジーのリッチ・カールソン最高経営責任者(CEO)は、自社が開発した新たな仕組みを用いることで「荷主(BCO)は海上貨物という、極めて変動性と潜在リスクのあるサプライチェーンの一部を調整することができる。正確度を高めた『Savi Ocean ETA』を使用する荷主と3PLは、顧客満足度とサプライチェーンの効率性で大きな競争優位性を得ることになる」と話している。