調査・データ東京都港湾局は25日、要緊急対処特定外来生物ヒアリを東京港青海ふ頭で発見したと発表した。
調査事業者が22日、青海ふ頭のコンテナヤードでヒアリとみられるアリを70個体見つけた。近隣の別の地点でも30個体を新たに確認。そのため、発見場所周辺には即座に殺虫餌(ベイト剤)を設置した。24日、環境省から依頼を受けた専門家がこれらのアリをヒアリと断定した。今回見つかったのは働きアリで、計100個体だった。
都港湾局は環境省と協力して調査や防除を続けている。同局は、国、地元区及び港湾事業者で構成する「東京港におけるヒアリ等対策連絡会」を通じて情報共有の迅速化に取り組んでいる。港湾施設利用者や地元区に対しても周知し、注意喚起をしている。発見場所から半径2キロ圏内の海上公園に注意喚起看板を設置した。都のホームページおよび港湾局SNSも活用し、ヒアリなどによる被害予防方法および注意喚起情報を掲載している。
東京港青海ふ頭内で今回発見したヒアリについて、引き続き駆除作業を進めている。現在、都内住宅地ではヒアリの目撃は確認されていない。ヒアリは攻撃性が高く、強い毒を持っている。刺された瞬間、熱さと激しい痛みを感じた後、かゆみや腫れ、部分的または全身にじんましんを発症。重度の場合はアナフィラキシー(重度のアレルギー反応)を引き起こし、呼吸困難、意識障害を発症する。決して素手で触れず、万が一発見した場合は速やかに地元自治体または東京都環境局へ連絡するよう促している。環境省もヒアリに関する情報提供や相談ダイヤルを設置し、発見時の連絡体制を整備している。
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