調査・データドローン関連技術の開発などを手掛けるエアロネクスト(東京都渋谷区)は27日、モンゴルの企業や郵便局と共同で、ドローン配送の試験運航を同国の首都ウランバートルで実施したと発表した。試験運航では4.5キロから4.8キロの郵便物を7分かけて3.6キロ搬送。今後、郵便輸送へのドローンの本格導入を目指す。
試験運航を行ったのは、エアロネクストのほか、モンゴルのドローン運航会社Newcom Groupとモンゴル郵便で、今月16日から18日にかけて3日間実施した。運航は日本のレベル4にあたる「有人地帯における補助者なし目視外飛行」で、4.5-4.8キログラムの郵便物を約7分かけ、3.6キロ離れた郵便支店まで配送した。
エアロネクストとNewcom Groupは2023年11月、モンゴルでのドローン物流サービスの事業化に向けて連携することで基本合意し、ドローンによる医療定期配送網構築を進めている。昨年8月からはウランバートル市内の国立輸血センターから3つの病院へ血液をドローンで配送。今年5月から定常的に運航しており、計90回配送を行っている。
モンゴル郵便では「ドローン配送試験の成功により、テクノロジーを基盤とした新しい時代の郵便サービスをモンゴルに導入する第一歩を踏み出した。今後もさまざまなパートナーと連携し、モンゴルの社会課題やニーズに沿ってドローン配送を組み込んだ新しい物流インフラの構築を推進していく」としている。

▲郵便物を載せモンゴル郵便支店に着陸するドローン(出所:エアロネクスト)
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