拠点・施設苫小牧埠頭(北海道苫小牧市)は27日、「北海道ハズマット・ゲートウェイ」プロジェクトの第一期エリアで定温危険物倉庫を完成させ、7月から営業を開始すると発表した。同社はHAZMAT(危険物)の集中・専門的な管理需要が高まるなか、苫小牧港西港晴海地区に危険物の物流拠点を整備している。

▲完成予想図(出所:苫小牧埠頭)
北海道内で開発・製造される最先端ロジック半導体向けの化学品原材料は専門的な管理を要する危険物。今回の危険物の物流拠点を整備する背景には、道外から苫小牧港を経由して輸送、保管が必要とする背景があった。新施設は危険物専用の倉庫群4棟で構成し、同社が所有・管理し、日本通運が利用する。
同社は港湾の物流インフラと新千歳空港が隣接する地の利に着目した。半導体関連企業の集積と連動した物流拠点整備を進めている。今回完成した定温危険物倉庫に加え、第2棟となる多温度帯危険物倉庫を8月、高圧ガス倉庫2棟を12月に営業を開始する予定だ。
第一期エリアは敷地面積1万6320平方メートル。物流拠点構築に際し、苫小牧埠頭は2022年11月に策定した3か年の中期経営計画「TOMAF2025」で危険物取り扱い強化を重点方針に掲げている。ここで得た危険物取り扱いの実績やノウハウを生かし、道内産業の発展と物流の高度化に貢献する方針を明確にした。
同社は今後も危険物の安全運用実績を積み重ねる計画。苫小牧港と新千歳空港の両立地性を活用し、半導体産業を中心とする北海道の産業成長と物流体制強化に資するとした。
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