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SBSHD、3PL軸に事業拡大、新施設開発スキーム打ち出す

2010年8月18日 (水)

話題SBSホールディングスは18日、今後の物流施設開発スキームについて、これまでの自社施設開発から、顧客のニーズに合わせた賃貸契約をベースに3PLサービスを提供していく方針を打ち出した。同日開いた2010年12月期第2四半期の決算説明会で言及したもの。

 

3PL受託に際し、同社はこれまで自社開発した施設を流動化(証券化)することで資金を確保し、見込み客の確保と並行して回収した資金を新規物流施設の開発に投入するサイクルで事業を拡大してきた。

 

今後は、見込客を確保した上で顧客のニーズにあった物流施設を提供するため、投資家、ディベロッパー、リース会社などに対して施設開発を依頼し、賃借契約を結んで3PL業務を受託する枠組みに取り組む。これにより、3PLサービスの機動性を高めるとともに、荷主ニーズへの対応を柔軟にする。

 

また、市況の回復でファンドなどからの流動化の引き合いが活発化していることから、現在稼働中の物流施設のうち、2-3施設で流動化を実施し、投資資金を回収する考え。

 

SBSホールディングスはことしに入り、ビクターロジスティクス(現VLロジネット)、エイシーシステムコーポレーションを取得するなど、M&Aの動きを再開しているほか、新たにオフィス向け文具通販や食品メーカー、健康・美容通販といった3PLサービスの新規受託案件をスタートさせており、3PLを中心とした今後の事業拡大に向けて取り組みを活発化させている。