デンカが拠点再編、大牟田工場のカーバイド生産停止

拠点・施設デンカは8日、大牟田工場を電子材料中心のスペシャリティー製品の生産拠点に強化していくと発表した。これに伴い、大牟田工場のカーバイド生産を2020年12月末までに停止し、青海工場へ集約する。

同社は青海工場と大牟田工場で10年以上にわたってカーバイドを生産してきたが、今回の生産停止・集約に伴い、リチウムイオン二次電池や高圧送電ケーブル向けに事業拡大が見込まれるアセチレンブラックは、千葉工場とDSPL（シンガポール子会社）へ生産拠点を集約する。

また、石灰窒素も青海工場へ生産拠点の集約を行うことで生産性の向上を図る。一方、大牟田工場では、高熱伝導基板、フィラーなどの「環境・エネルギー」製品を増強していく。