ロジスティクス古野電気(兵庫県西宮市)は17日、日本郵船が運航するコンテナ船全船を対象に、衛星通信システムを導入するプロジェクト「NYKSatComプロジェクト」を推進すると発表した。
同社は今後、日本郵船の最適経済運航プロジェクトで活用される船陸間通信のインフラ構築、トータルプロバイダーとしての役割を担う。
今回、日本郵船に提供する機器・サービスは、衛星通信端末の供給や装備・保守、衛星通信回線の供給、船上ネットワークの設計・装備・保守など。日本郵船が運航するコンテナ船全船に導入するほか、自動車運搬船、バルカー、タンカー、LNG船など他船種にも段階的に導入する。
日本郵船では、最適経済運航を目指す取り組みとして「IBISプロジェクト」を進めており、船陸間通信をリアルタイム化・大容量化し、「詳細な気象情報・海流予測情報の本船上の入手」や「運航データの自動送信や陸上での運航上のモニタリング強化」「陸上担当者と本船間の情報共有・意思疎通の迅速化」などを通じ、CO2削減や船員の福利厚生向上を図る。