財務・人事商船三井が1月31日に発表した3月期第3四半期(2017年10-12月期)決算は、売上高が前年同期比14.6%増の1兆2396億円、営業利益243億円(前年同期は20億円の損失)、経常利益345億円(2.5倍増)、四半期最終利益292億円(53.6%増)となった。
ドライバルク船部門は西豪主要荷主からの旺盛な船腹手配、ブラジル鉱石価格の回復を背景に、11月から市況が急反発して増益。コンテナ船部門も経常利益の改善幅が257億円に達し、前年同期の赤字(261億円)を3億円まで圧縮した。
ただエネルギー輸送船部門は、OPEC加盟国の減産が浸透し、春・夏場の不需要期を迎えたことに加え、新造船が着々と竣工したことで中東積みの船腹に過剰感が出たため、冬場の需要期にもかかわらず低調に推移。経常利益は85億円悪化の93億円となった。
通期は1兆6300億円(前期比8.4%増)、営業利益250億円(9.7倍増)、経常利益250億円(1.7%減)、最終利益100億円(90.2%増)を見込む。
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 1,239,661 | 14.6% | |
営業利益 | 24,364 | - | 2.0% |
経常利益 | 34,564 | 150.3% | 2.8% |
当期利益 | 29,229 | 53.6% | 2.4% |