財務・人事日新が7日発表した2018年3月期第3四半期(4-12月期)決算は、主力の物流事業で国内外の取扱い物量が増加したことなどで、営業利益が31%増加した。
日本では、国際運送事業の海上貨物が食品関連の輸出入取扱いや化学品、展示会・設備機械の輸出取扱いが増加し、収益に貢献した。航空貨物は、自動車関連の輸出入、中国向け電子部品の輸出の取り扱いが収益に寄与した。また、食品・アパレル関連の輸入取り扱いも堅調に推移した。
倉庫事業では、雑貨・食品関連の輸入品、危険品の保管取り扱いが堅調に推移。港湾運送事業では、自社ターミナルへの寄港船舶を誘致し、取り扱いコンテナ本数を増加させた。また、ターミナル集約による生産性の向上が収益の増加に寄与した。
一方、海外ではアジアで日本への食品輸出の取扱いが堅調に推移したほか、ASEAN域内での自動車関連貨物も活発な荷動きを見せた。また、業務の見直しによる作業効率化に努め、収益を増加させた。
中国では、食品、電子部品などの航空貨物取扱いが堅調に推移し、国内DC業務も拡大。北米では、DC業務が堅調に推移したほか、米国での自動車関連貨物、生鮮食品、化学品などの航空貨物の取り扱いが増加した。欧州では、英国、ドイツで自動車関連貨物取扱いが安定的に推移したほか、ポーランドでの倉庫事業が堅調に推移した。
これらにより、物流事業全体の売上高は12.4%増、セグメント利益は39%増加した。
■2018年3月期第3四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 163,202 | 11.4% | |
営業利益 | 5,046 | 31.0% | 3.1% |
経常利益 | 5,530 | 30.6% | 3.4% |
当期利益 | 4,103 | 37.5% | 2.5% |