財務・人事日新が9日発表した2018年3月期決算は、主力の物流事業で国内外ともに好調に推移したことで7.8%の増収、営業利益は13.9%の増益となった。
物流事業は、日本で電子部品の取り扱いを増加させたほか、海上輸送で自動車関連貨物や化学品関連の輸出入も堅調に推移した。また、食品の輸出入、設備機械輸出も収益に寄与した。航空貨物は、自動車関連貨物や電子部品の輸出、食品やアパレルの輸入が増え、物流事業をけん引した。
国内倉庫では、雑貨、食品などの輸入品、危険品の保管取扱いが増加し、収益に貢献。港湾運送事業では、特に中国向けコンテナ取扱量が増加に転じ、在来船積み貨物も増加した。また、ターミナル集約による生産性の向上や、寄港船舶誘致に注力した結果、収益が改善した。
一方、海外ではアジアで自動車、二輪車関連貨物がASEAN域内を中心として活発な荷動きを見せた。また、食品、電子部品、設備資材の取り扱いも堅調に推移した。中国では、航空、海上運賃の上昇がコスト押上げ要因となるなか、食品、電子部品などの航空輸入貨物取扱いが堅調に推移したほか、日本向け家具の海上輸出など新規案件の受注で取扱物量の増加を図った。
北米では、DC業務が堅調に推移したことに加え、自動車部品の梱包業務が売上の増加に貢献しました。欧州では、自動車関連貨物の取り扱いが安定して推移したほか、倉庫事業も堅調に推移した。これらにより、物流事業の売上高は7.9%増、セグメント利益は15.4%増となった。
今期は、売上高2220億円(2.3%増)、営業利益64億円(0.2%増)、経常利益69億円(0.4%増)、純利益43億円(17.5%減)を見込む。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 216,924 | 7.8% | |
営業利益 | 6,389 | 13.9% | 2.9% |
経常利益 | 6,869 | 9.6% | 3.2% |
当期利益 | 5,210 | 16.9% | 2.4% |