財務・人事SBSホールディングスは13日、2017年12月期決算を発表した。売上高は主力の物流事業の伸びに支えられて38億円増やし、1500億円台に乗せた。収受運賃・料金の適正化効果など物流部門で増益を確保したものの、不動産の売却規模が16年12月期に及ばず、全体の営業利益は17.1%減、最終利益は13%減の44億円で着地した。
物流事業はSBSロジコム、SBSフレックを中心に新規案件の獲得が順調で、SBS即配サポートの事業も拡大。特に年末の物量が伸びたことで6%増の1404億円となった。営業利益も人件費、傭車費、燃料費の上昇圧力に料金改定やコスト抑制で対抗し、物流事業に限ると18.8%増益の26億9200万円を計上した。
一方、物流施設の開発から運営、売却といった物流企業としての強みを活かす形で展開している不動産事業は、7月に埼玉県吉川市、12月に長野県千曲市の保有物流施設をそれぞれ売却したが、16年12月期の規模に届かず売上が44.1%減の57億円、営業利益が35.8%減の32億円で減収減益となった。
今期は既存の物流拠点が高稼働率を維持する見通しで、物流事業は増収増益を予想。不動産は前期並みの開発規模を想定し、全体の売上は1600億円(前期比4.7%増)、営業利益70億円(12.4%増)、最終利益44億円(1%減)を見込む。
■2017年12月期決算
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 152,870 | 2.6% | |
営業利益 | 6,229 | -17.1% | 4.1% |
経常利益 | 6,475 | -13.7% | 4.2% |
当期利益 | 4,446 | -13.0% | 2.9% |