財務・人事福山通運が14日発表した、2018年3月期4-12月期決算は、運賃・料金の見直しや生産性向上を図ったことで企業間物流の収益を改善し、営業利益が23.7%増加した。
運送事業は、運賃・料金の契約内容の改定に合わせ、新運賃システムの導入を推進。また、輸送モードの多様化の一環として昨年10月には運行幹線の効率化と労働生産性の向上を図るため、日本初となる車両全長25メートルのバン型フルトレーラーの運行を開始した。これらにより売上高は1764億4300万円(4.2%増)、セグメント利益は112億3600万円(22.7%増)となった。
流通加工事業は、昨年12月にロジスティクスに特化した福山北流通センターを開設し、より効率的な物流サービスの提供が可能となったことで売上高は87億8800万円(1.1%増)、セグメント利益は4億3500万円(3.5%増)と堅調に推移した。
また、国内経済の回復に伴い、輸送量が予想を上回る見通しとなり、人手不足による人件費などの外注費の増加が想定されるが、業務の効率化による費用抑制効果もあることから、通期業績予想を修正。売上高を当初の2616億円から2664億円(1.8%増)、営業利益を112億円から132億円(17.9%増)、経常利益を124億円から145億円(16.9%増)、純利益を78億円から86億円(10.3%増)へ上方修正した。
■2018年3月期第3四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 201,412 | 4.6% | |
営業利益 | 11,636 | 23.7% | 5.8% |
経常利益 | 12,773 | 18.8% | 6.3% |
当期利益 | 8,386 | 3.3% | 4.2% |