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横浜冷凍、東京・京浜島に最新設備の物流拠点

2018年2月20日 (火)
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拠点・施設横浜冷凍は20日、東京都大田区の京浜島に新たな物流拠点「東京羽田物流センター」を竣工したと発表した。創立70周年記念行事の一環として建設したもので、同日、現地で行われた竣工式には同社役職員、施工関係者ら65人が出席した。

京浜島は東京港、羽田空港を眼前に臨む国内外の物流の要衝にあり、物流センター建設用の土地が慢性的に不足する東京都内で保管環境がひっ迫していることを受け、最新の設備を導入した。

ことし5月に創立70周年を迎える同社が「未来につながる新しい事業拠点としての思いを込めて建設した」と説明するように、新拠点には温度変化が少なく、貨物の品質維持に最適だといわれる自然対流方式(Sittory冷却方式)を導入。F級の自然冷媒(NH3、CO2)を用いた省エネ型自然冷媒ユニットに加え、C級には二酸化炭素(CO2)単独冷媒機器1号機、2号機を採用した。

また、トラックドライバーの長時間労働を助長しているとして問題化しているトラック待機時間の解消のため、トラック予約受付システム「ヨコレイトラックリザーブシステム」を導入し、物流総合効率化法の認定を受けた。

さらにフォークリフトによる入出庫作業を円滑にし、庫内作業時間の短縮化と省人化を図る「カーゴナビゲーションシステム」など、業務の効率的に役立つ機能や設備を取り入れた。

▲吉川俊雄会長

神事の後に行われた挨拶で、同社の吉川会長は「創立70周年記念行事にふさわしい冷蔵倉庫が竣工し感無量だ。当センターが完成したことで、都内、横浜、圏央道沿線の12か所の物流センターで首都圏を取り囲む物流網が完成した。今後はより広域的な低温物流の構築に、少しでもお役に立つ企業になっていけたらと思う」と話した。

■東京羽田物流センターの概要
名称:東京羽田物流センター
所在地:東京都大田区京浜島1丁目2-9
構造・規模:鉄筋コンクリート造3階建
延床面積:1万7000平方メートル
敷地面積:1万1000平方メートル
冷蔵収容能力:F級2万500トン、C級600トン、合計2万1100トン
主な設備:自然対流方式(Sittory冷却方式)、省エネ型自然冷媒ユニット(C-LTS)、二酸化炭素単独冷媒機器(C-Puzzle)、トラック予約受付システム、電動式移動ラック、カーゴナビゲーションシステム、太陽光発電システム(436キロワット)、陽圧式低温プラットホーム、BEMS(ビルディングエネルギーマネジメントシステム)、全館LED照明