横浜冷凍、京浜島に｢念願の都内冷蔵倉庫｣建設

拠点・施設横浜冷凍は13日、東京都大田区京浜島に新たな物流拠点を開設すると発表した。同日開催した新拠点「京浜島物流センター」（仮称）の起工式には、同社の吉川俊雄会長、西山敏彦社長、施工関係者ら50人が出席した。

施主挨拶で吉川会長は出席者へ感謝の意を表すとともに、「当社として念願だった東京での冷蔵倉庫。建設中の幸手物流センター（仮称）を含め、湾岸地区・圏央地区で首都圏の低温物流ニーズをカバーできる」と述べた。

新センターは自然冷媒（NH3、CO2）を用いた自然対流冷却「Sittory冷却方式」（ノンドライ・ストレイジシステム）を、石狩第二物流センターに続く2例目として採用。

C級にはCO2のみで冷却する「HCCV1001」1号機を導入する。また、屋上に太陽光発電（436キロワット）システムを設置、庫内入出庫作業を省人化する「カーゴナビゲーションシステム」も取り入れ、「人・もの・地球に優しい冷蔵倉庫」とする。竣工は2018年2月。

■京浜島物流センター（仮称）の概要
所在地：東京都大田区京浜島1丁目2-9号
構造・規模：1鉄筋コンクリート造・3階建て
敷地面積：1万1000平方メートル
延床面積：1万7000平方メートル
収容能力：2万1100トン（F級2万500トン、C級600トン）
主な設備：Sittory冷却方式（F級）、HCCV1001（C級）、太陽光発電システム（436キロワット）、カーゴナビゲーションシステム、フードディフェンス
竣工：2018年2月