朝日インテック、米国で直販体制構築

メディカルステンレスワイヤーロープの製造を手がける朝日インテックは12日、米国市場で7月からPTCAガイドワイヤーの直接販売を開始する、と発表した。

主力製品のPTCAガイドワイヤーはこれまで米国市場でアボット・ラボラトリーズ社を通じて販売してきたが、現契約が6月30日に満了するのに伴い、7月1日から現地法人の朝日インテックUSAが病院に直接販売することを決めた。

7月から12月までの6か月間はアボット・ラボラトリーズ社も朝日インテック製品を販売できることになっているため、一時的に販売期間が重複する。この期間中は朝日インテックからアボット・ラボラトリーズ社に一部の製品を供給する可能性もあるが、在庫の返品は発生しない。

朝日インテックUSAは現在、直接販売体制の強化を進めており、PTCAガイドワイヤーは同社グループが米国で直接販売している貫通カテーテルやペリフェラルガイドワイヤーと同じ循環器系の医師が治療を行うため、「既存の直接販売体制を活かして、販売を行うことが可能」だとしている。