財務・人事セイノーホールディングスが11日発表した2018年3月期決算は、主力の輸送事業で適正運賃収受やモーダルシフトによる収益改善などが奏功し、増収増益となった。
輸送事業の中核会社にあたる西濃運輸は、適正運賃・諸料金・燃料サーチャージ収受の交渉を継続するとともに、新規荷主の獲得・継続をはじめとする取扱貨物の増加に注力した。
一方、東京・大阪間での路線便の複数便体制による定時定配輸送のさらなる精度向上を進めるとともに、長距離路線便の一部を鉄道輸送に切り替える取り組みを強化することで、収益の改善と労働時間の短縮や環境負荷軽減につなげた。
また、人材採用・育成のため、免許取得費用補助の設定や施設の整備・拡張などによる福利厚生の充実を促進し、また働き方改革による労働時間の短縮や業務負担の軽減を行い、定着の向上に努めた。
これらにより、主力の輸送事業の売上高は4.8%増、セグメント利益は4.7%増加した。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 569,130 | 5.0% | |
営業利益 | 27,879 | 2.8% | 4.9% |
経常利益 | 29,120 | 0.7% | 5.1% |
当期利益 | 20,046 | 10.1% | 3.5% |