財務・人事エーアイテイー(AIT)が6日発表した、2019年2月期第1四半期(2-5月期)決算は、3月前半の一時的な貨物の減少が響き、売上高の伸びが弱く、販売費・一般管理費の増加もあったことから、営業利益が22.4%減少した。
日本セグメントは、春節の影響から3月前半において、一時的に中国から日本への輸入貨物が減少、4月以降は前年同月を上回る貨物の取扱いを記録したが、3月前半の一時的な減少を補うまでには至らず、海上輸送の取扱コンテナ本数は、輸入で4万9519TEU(前年同期比2.9%減)、輸出入合計で5万2570TEU(1%減)、通関受注件数は2万1235件(2.5%減)と前年を下回った。
こうしたなか、海上輸送を中心に運賃の価格改善を図るため価格転嫁にも取り組んだことが収益を押し上げる要因となり、貨物量の減少による収益の低下を補うこととなった。セグメントの売上高は51億3200万円(1.4%増)となったが、セグメント利益は、主に売上総利益の低下・販売費・一般管理費の増加の影響から1億9900万円(32.5%減)になった。
中国セグメントは、中国、香港法人との2か月の決算日の違いから、ことし1月、2月で日本向け貨物や中国国内での輸送に関連する収益機会が増加し、加えて人民元高もあり円貨換算額が増したことで、売上高は9億7000万円(4.6%増)と前年同期を上回った。一方でセグメント利益は、営業費用の増加により9800万円(4.8%減)と減少した。
■2019年2月期第1四半期
6,230 3.6%
299 -22.4% 4.8%
280 -31.9% 4.5%
194 -31.2% 3.1%