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トラック・船舶集約し輸送力増強

きょうから貨物列車の運転中止区間で代行輸送

2018年7月12日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は11日夜、豪雨の影響で貨物列車の運転を中止している山陽線、伯備線、予讃線でトラックと船舶による代行輸送を12日から開始する、と発表した。

▲代替輸送の概要(JR貨物の資料を基にLogistics Today作成)

トラックによる代行輸送は、(1)岡山貨物ターミナル駅(岡山市)と広島貨物ターミナル駅(広島市)の間(2)岡山貨物ターミナル駅と新南陽駅(山口県)の間(3)広島貨物ターミナル駅(広島市)と北九州貨物ターミナル駅(北九州市)の間(4)広島貨物ターミナル駅と福岡貨物ターミナル駅(福岡市)の間――の4区間。

船舶による代行輸送は、門司港(北九州市)と水島港(岡山県)の間で船舶を利用し、北九州貨物ターミナル駅と東水島駅(岡山県)を結ぶほか、博多港と大阪港の間を海上輸送に置き換えて福岡貨物ターミナル駅と百済貨物ターミナル駅で貨物を輸送する。

現在はこれらのプランを実現するための輸送力を「集約中」(JR貨物)で、具体的にどの程度の輸送力を代替できるかは不明だが、段階的に増強し改めて詳細を公表するとしている。

運転中止区間を通過する貨物は7月8日から新規受付を停止しているが、代行輸送では「新規受付の停止より前に受け付けたものの各駅で滞っている貨物」の輸送を優先し、その後に新たな貨物の輸送を引き受けていく。

代行輸送区間の前後では、貨物列車を接続して全国各地へ輸送できるようにするが、危険品などは輸送区間に制限のある場合がある。輸送時間、発着時間などの詳細は改めて公表する。