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日立ソリューションズ東日本、在庫管理にAI搭載

2018年7月27日 (金)

▲問題在庫と関連するPSIデータの特徴をAIが学習(以下画像の出所:日立ソリューションズ東日本)

サービス・商品日立ソリューションズ東日本(仙台市青葉区)は26日、同社の在庫管理ソリューション「PSIビジュアライザー」にディープラーニングを利用したAI機能を搭載すると発表した。すでにプロトタイプ版の開発を完了し、現在は精度と判定能力の向上、実務への適用検証作業を進めている。

製造業・流通業の「いかに適正な量の在庫調整を行うか」という課題に対応する製品として2008年からPSIビジュアライザーを展開してきたが、アラート(問題在庫の判断指標)の設定やアラートで抽出された問題候補アイテムの最終的な判定、問題箇所の特定、PSI

▲問題在庫の判定イメージ

バランス悪化の原因推定までの一連の作業は、「あくまでツールを利用する人の判断に委ねており、扱う商品が多いほど作業負荷がかかり、また判断する人により問題抽出にバラツキがでてしまうケースも見受けられた」ことから、課題を自動診断するAI機能を搭載することで、人手を介さず自動で在庫を診断できるようにする。

北海道大学大学院自律系工学研究室の山本雅人教授、飯塚博幸准教授との共同研究として開発に取り組んでおり、ほかにもサンスターなど数社の協力を得て、実データによる評価作業を並行して進め、「PSI情報の振る舞いの違いによる判定パターンの業種業態別の評価」を行う。

▲問題在庫の要因となるPSIデータの場所を可視化

共同研究と研究成果を実装した製品・ソリューションは、実務への適用検証作業を行った上で、早期の投入を目指す。