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LINE活用の待機改善アプリが輸出入貨物に対応

2018年8月27日 (月)

ECトラックの待機時間短縮に役立つスマートフォンアプリを提供するブレイブテクノロジー(大阪市北区)は、関西空港で大規模な輸出入貨物ターミナルを運営する日航関西エアカーゴ・システム(大阪府泉南市)向けに、このアプリをカスタマイズしてOEM提供する契約を結んだと発表した。

ブレイブテクノロジーが2017年12月に公開したアプリ「LINEで順番待ちforトラック」(8月20日に「TruckCALL」へ名称変更)をベースに、国際貨物を取り扱う日航関西エアカーゴ・システムの業務に合わせた仕様のアプリを開発するもので、輸出入貨物に対応した待機時間管理ツールとして、10月にも提供を開始する。

▲「TruckCALL」概要(出所:ブレイブテクノロジー)

輸入業務では貨物を「いつ、だれが、何を」引き取りにくるのかが事前にわからないため、ドライバーが持つ貨物情報が記載された帳票を確認してから庫内の貨物をピックアップし、各トラックバースへ配置していることから、ドライバーはバースに接車してから貨物が準備されるまで待機しなければならず、引き取りのトラックが集中した場合は、バースに接車するまでの順番待ちも発生してしまうことが課題だった。

そこで、今回の開発ではトラックの呼び出し方法を電話連絡からLINEやSMSを利用した呼び出し通知に変更し、呼び出し時の負担を軽減。貨物情報が記載された帳票の事前取得を行い、庫内ステージングを可能にする庫内業務の効率化を図る。また、OCR技術を用いて貨物検索に必要な貨物ナンバーや個数を帳票から事前に文字認識を行い、受付業務を効率化する機能も持たせる。

開発したブレイブテクノロジーは、「事前に準備ができない物流業態は冷蔵倉庫などにも多く存在する課題でもある。今回の取り組みをきっかけにさらなるシステム強化を進める」としており、事例を積み上げることで導入企業の拡大につなげたい考え。

■詳細
https://truckcall.jp/