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アーム電子、民事再生手続き開始を申立て

2010年8月24日 (火)

話題電子部品の製造、販売を手掛けていたアーム電子は23日、東京地裁に民事再生手続き開始の申立てを行った。

 

同社は、試作開発品中心のビジネスモデルを構築してきたが、試作品会社と量産品会社の垣根解消が進んだことで、量産品会社との価格競争が激化。販売価格の下落とともに、売上の低迷と収益の低下につながった。リーマンショックに伴う世界不況の影響もあり、同社の売上高は08年5月期の41.4億円から09年5月期は29.3億円へと激減、営業損失となった。

 

業績の低迷に対し、販売単価の見直し、経費削減など収益改善に取り組んだが、2月に子会社のダイヤテックで「不適切な会計処理」が発覚。グループの信用が悪化したことで、受注はさらに落ち込み、資金繰りがひっ迫する状態に陥り、今回の民事再生手続開始の申立てに至った。

 

負債総額は約62億円。今後は事業を継続しながらスポンサー企業を選定し、再建を図る。アーム電子が民事再生手続き開始の申立てを行うのと同時に、子会社のダイヤテックは破産手続き開始の申立てを行った。