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鴻池運輸、大阪木津市場内に食品加工場建設

2018年9月10日 (月)
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ロジスティクス鴻池運輸は10日、大阪木津市場(大阪市浪速区)が運営する大阪木津卸売市場内に、和食の高級食材の加工場を建設すると発表した。

同加工場は、KONOIKEグループが取り組む「和食材輸出ビジネスのプラットフォーム構築構想」の具現化として建設するもので、投資額は6億円。9月に着工し、来年3月の竣工、4月の操業開始を目指す。

近年、和食の世界的な認知と注目度の向上、日本政府による和食文化の海外ブランド戦略推進気運の高まりを背景に、和食食材の鮮度・品質を維持した安全・安心な輸出への注目が集まっている。一方同社は、定温物流サービスの技術向上の観点から、これまで冷凍技術に関する研究を重ね、特に水産魚介類の鮮度保持について実証実験を繰り返してきた。

そこで今回、同社はこれらの成果を生かしつつ、さまざまな食材の加工工程(切る・煮る・焼く・蒸すなど)と新たな高度急速冷凍加工を組み合わせた高級和食食材の輸出ビジネスの事業化を構想し、そのプラットフォーム拠点となる加工場を木津市場内に建設することを決定した。

加工場は幅広い調理方法を実装し、多品種の加工食品製造を実現。顧客ニーズにワンストップで対応する「多機能型OEM食品加工場」としてる。製造した加工食品は、主に海外のコンセプトレストランや飲食店などへ輸出する。さらに、今後数年以内に、世界基準の衛生管理システム「HACCP」の認証取得も視野に入れる。