ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本郵船、停泊船向け津波対応ガイドライン策定

2012年5月25日 (金)

話題日本郵船は25日、入港停泊船舶の津波対応ガイドラインを策定したと発表した。

 

東日本大震災での津波による船舶への甚大な被害を教訓として、停泊中の船舶を対象とした「入港停泊中での津波来襲時の対応ガイドライン」を策定し、23日に日本航海学会が主催する第二回震災検討会でも発表を行った。東日本大震災クラスの津波対策としては国内初めて。

 

ガイドラインには、入港停泊中に津波来襲の一報を受けた船舶が人命保護を最優先し、船体、港湾施設への被害を最小限に抑えるため、津波来襲時に起こりうる事象と影響、それぞれの状況に応じた具体的な対応策を記述。船長が現場の状況を踏まえて適切な判断を行うための参考指針と位置付ける。

 

海上保安庁が公表している「津波防災情報図」を基に、停泊中に津波の襲来を受けた船舶の挙動をシミュレーターにより再現し、係留を継続できる津波の高さの限界を定めた。

 

また、津波発生時には、通常時のようなタグボートや水先人などの支援を期待することが難しいとの前提に立ち、津波来襲までに港外へ避難するための条件や操船方法を検証した。

 

同社は今回策定したガイドラインを自社運航船に配布し、船舶の津波対策の周知に努める、としている。