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大型などの免許取得全額負担、神奈川県が支援

2018年10月2日 (火)

▲神奈川県の案内チラシ

空白

話題物流業界で働く意向を持つ求職者と求人運送会社のマッチングを図る、神奈川県の取り組みが注目されている。

同県は、厚生労働省が人手不足分野を抱えている地域を対象に「創意工夫を活かした公的職業訓練の枠組みでは対応できない人材育成」の取り組みを支援するために創設した都道府県への委託事業に応募し、2017年度から「物流業界での新たな担い手育成事業」をスタート。

この事業で同県は物流企業とのマッチングをサポートするだけでなく、求職者の大型・中型・準中型・けん引免許取得費用を全額負担し、就職に際して必要となる研修(現場対応力アップ研修)をパッケージ化し、初年度の17年度は21人がトラックの運転免許を取得して県内の運送事業所に就職した。

育成枠は25人分を確保し、枠を大幅に上回る求職者からの応募を受け付けたが、運送会社への就職内定を適用条件としていることから、最終的に就職が決まった21人(すべて男性)が対象となった。

2年目の18年度は、育成枠を2倍の50人に拡大し、12月頃まで募集を受け付けている。県産業人材課によると、求職者は大型免許の取得希望者が最も多く、年齢層は40代が中心で、20代の若手や女性もみられるという。

求人運送会社は神奈川県トラック協会を通じて募集しており、県内事業所への就職が条件。求職者が同事業にエントリーすると、県は就職先となる運送会社の求人を紹介し、運送会社による選考で入社が決まることで、運転免許の無料取得や初任運転者研修などの県によるサポートを受けられる。

10月は横浜、川崎エリアで求職者向け事業説明会を3回開く予定となっていて、説明会には求人企業も参加することから、求職者は興味のある企業があれば当日、応募することもできる。

■10月の事業説明会日程
開催地区 開催日 開催場所 時間
横浜エリア 16日(火) かながわ県民センター 15-16時
川崎エリア 25日(木) 川崎市産業振興会館 14-16時
横浜エリア 30日(火) かながわ県民センター 10-11時

■事業の概要(PDFファイル)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/xa4/documents/20180614.pdf