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川金HDで新たな免震装置不正判明、物流施設2物件

2018年10月23日 (火)

話題東証二部上場の産業部材メーカー、川金ホールディングスは23日、免震・制震用オイルダンパーを製造している子会社の光陽精機が出荷したオイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為があったと発表した。

同社の調査によると、免震用製品への出荷実績は東京都2件、大阪府2件の4件あり、このうち2件が物流施設だった。制震用の出荷実績は89件あるが、物流施設への導入例は明らかになっていない。

記録データの書き換え行為が判明したことを受け、同社は23日に国土交通省へ報告。国交省は所有者などの関係者への丁寧な説明、免震・制振性能への影響の確認、是正の迅速な実施、徹底した原因究明、再発防止策の報告、出荷製品の品質確保、相談窓口の設置――を指示した。

免震・制振用オイルダンパーの減衰力性能の基準値から乖離(かいり)している数値が、顧客との契約で許容された値(±10%以内など)を超過していたにもかかわらず、許容範囲内に収まっているように見せていた。国土交通大臣認定では、免震オイルダンパーの減衰力性能について「±15%以内」と定めており、大臣認定には適合しているという。