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タダノ、中・小型トラック用カーゴクレーンに新モデル

2018年12月12日 (水)

サービス・商品タダノ(香川県高松市)は12日、中型・小型トラック架装用カーゴクレーン(車両搭載型クレーン)のモデルチェンジを行い、新モデル「Zest(ゼスト)EX」シリーズとして新たに13日から発売すると発表した。

Zestシリーズは、高品質や操作の快適性をコンセプトに、2008年1月に発売した製品で、今回さらに安全性向上を結実させたZest EXとしてモデルチェンジした。

新モデルは、より高次元の安全を実現するため、クレーン作業を強度と安定度の両面から監視する最新システムの過負荷防止装置を導入。各検出器からの信号によって、クレーンの作業状態や吊り荷の重さを常に検出し、荷重が定格総荷重に近づいたときは、予告警報を出して注意を促し、作動速度を制限する。

さらに過負荷になったときは限界警報を発して、緩やかに停止。その際、荷揺れ抑制により、吊り荷も静止する先進の機能を搭載している。

従来の5角形から7角形断面ブームへ進化。大型クレーンでも採用されている70kg級高張力鋼板の一枚板構造ブームで、横タワミにも優れる。さらにアウトリガ張出幅を拡張し、ブーム剛性向上との相乗効果で、「ZX364モデル」で最大35%、「ZX294モデル」で最大20%の側方作業性能を向上した。

上段には、実荷重や空車時定格荷重のデジタル表示機能を備え、さらに限界警告灯やアウトリガ張出状態表示灯も搭載している。また空車時定格総荷重表、作業半径-揚程図も表示し、下段には各機能スイッチ類を集約している。

クレーン稼働時間と総稼働時間を表示し、メンテナンス時期の目安となるアワメータ機能や、作動油の温度を常にモニタリングし、油温が上昇した場合、作動速度を落として油温の上昇を抑制する油温上昇抑制装置も新装備した。

2.7インチ カラーの大画面の新型ラジコンを採用。実荷重、定格荷重、モーメント負荷率などの作業情報を、常時手元で確認できる。明るい場所でもくっきり見える反射型のため、晴天時の屋外でも高い視認性を確保する。

吊り荷の荷重を加算または減算することにより、積み荷の積載荷重を計算し表示する、積載荷重表示や、ブーム旋回や起伏操作の作動速度を、よりオペレータの操作感覚に調整可能なフィーリング・オペレーション、作業状態に応じて旋回速度をコントロールする周速制御など、多彩な操作サポート機能を集約した。

クレーン作業時のブーム旋回起動時、停止時の荷振れを抑制。吊り荷の動きと、クレーンの動きがシンクロするよう自動制御し、安定したクレーン作業を実現する。これにより作業に不慣れな場合でも、安定した作業をサポートする。さらに伸縮・起伏・ウインチの動作時には、ショックレス機能が働く。

価格は345万円(税別)から640万円で5機種発売する。