日立パワーヨーロッパ、独発電プラント会社を買収

M&A日立製作所は13日、グループ会社の日立パワーヨーロッパ社（HPE）が、レモンディス社傘下の独サービス会社「クセルフォン・エナジー社」をレモンディス社から買収することで合意に達し、5日契約を締結したと発表した。

HPEは、クセルフォン・エナジー社が培ってきた顧客ネットワークと実績に、HPEの高度なエンジニアリング力を融合し、幅広く付加価値の高いサービスを提案出来る体制を構築して事業拡大を図る狙い。

ドイツ・デュイスブルク市に本社を置くクセルフォン・エナジー社は、ドイツの有力な発電プラントサービス会社の一つで、国内外に顧客ネットワークを持ち、東欧、中東、アフリカでも多くの実績がある。

現在、世界の発電電力量の中で石炭火力発電は4割を占めており、今後も高効率化技術やCO2排出抑制技術、低品位炭対応技術の適用によって、石炭火力発電所の新設需要は堅調に推移すると予測されている。

また、欧米の石炭火力発電所のうち80％以上が運転開始後25年以上経っており、老朽化した石炭火力発電所の大規模改修や更新需要が拡大すると見られている。