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スズケン、神奈川物流センターが稼動

2010年4月27日 (火)

拠点・施設スズケン神奈川物流センタースズケンは、関東エリアで2か所目となる医療用医薬品の物流拠点として神奈川物流センターを竣工し、5月6日から稼動させる。神奈川県・東京都の一部・静岡県の一部をカバーする。顧客の近くに在庫を置く物流体制とすることで、納品リードタイムの短縮や品切率の低下を目指す。

 

納品した商品のロット・有効期限管理を可能にする倉庫管理システム(WMS)を導入。製造不良などによる医薬品回収時に、迅速に対象医薬品をリストアップし回収する。また、デジタルピッキングシステム、出荷前に商品が正確に出庫されているかどうかを確認するPOS検品システムも導入する。

 

セキュリティ対策としては、向精神薬、毒薬、毒物・劇物などを保管する特殊品庫、センターコントロールルームに手静脈認証のシステムを設置し、商品の特性に合わせた管理を行う。また、非接触型ICカードによる全館の入退室管理、監視カメラによる24時間監視を行う。

 

このほかセンターの屋上などに、最大で20KW(蛍光灯500本分)の発電能力を持つ太陽光発電パネルを設置した。センターで消費する電気の一部に自然のエネルギーを活用する。また、人感センサー照明を導入し、人がいないときには自動的に消灯される仕組みを導入。消費電力の少ないLED照明を一部採用した。総費用は27億8000万円で、年商約3000億円に相当する処理能力を持つ。

 

同社は、医療機関へのサービス水準を向上させるため、全国9拠点の物流センター構築を基本軸にした物流構想の早期実現、トレーサビリティー(追跡調査)システム構築による商品の品質管理精度の向上に取り組んでいる。

 

現在稼動中の札幌、埼玉県戸田、愛知県江南、神戸、神奈川物流センターに加え、宮城、千葉、岡山、福岡を合わせて9拠点の中規模物流センター、この機能を補う8拠点の商品センターを設置する。

 

比較的商圏の小さなエリア向けの商品センターは、稼働中の金沢、長野、静岡県掛川、広島、愛媛県新居浜、高知に加え、新潟、南九州に設置する計画。

 

■神奈川物流センターの概要
名称:神奈川物流センター
所在地:神奈川県高座郡寒川町一之宮七丁目9番2号
敷地面積:1万7941.98平方メートル(5427.44坪)
建築面積:1万11.55平方メートル(3028.49坪)
延床面積:2万4471.56平方メートル(7402.65坪)
構造:鉄骨造地上3階建
保管品目:2万3700品目