ロジスティクスセイノーホールディングスが10日発表した2019年3月期連結決算は、外注費や人件費の増加などの課題を抱えながらも運賃値上げ効果が現れ、本業の儲けを示す営業利益が11.9%増(前期比)となった。売上高は6184億3600万円(3.7%増)。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)19/3/通期 | 19/3/3Q | 19/3/中間 | 19/3/1Q | |
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売上高 | 618,436 [3.7%] | 465,544 [4.1%] | 302,282 [4.1%] | 150,755 [4.5%] |
営業利益 | 31,209 [11.9%] | 26,096 [15.7%] | 14,765 [15.6%] | 7,743 [24.1%] |
最終利益 | 21,216 [5.8%] | 18,452 [18.7%] | 10,487 [18.1%] | 5,955 [33.9%] |
売上高営業利益率 | 5.0% | 5.6% | 4.9% | 5.1% |
主力の輸送事業部門は、中核の西濃運輸で静岡支店を新築移転し、規模を拡大。運賃・料金・燃料サーチャージ収受などの適正化に向けた交渉を継続しつつ、都市間輸送で路線便の定時出発を徹底するため、ダイヤグラム化を実施して顧客に「時間価値」を提供し、輸送量の確保を図った。
また、配達時の電子サインの普及率が上昇してきたことを受け、ウェブ受領書照会サービスを導入。顧客自身による受領印の検索が可能となり、顧客の手間を簡略化した。長距離路線便の一部を鉄道やフェリーによる輸送に切り替えるモーダルシフトの拡大、ダブル連結トラックの運行開始などにも取り組んだ。
今期は売上高6300億円(1.9%増)、営業利益326億円(4.5%増)、最終利益310億円(46.1%増)を見込む。