物流連、次期会長に日通･渡辺氏

▲渡辺健二次期会長

行政・団体日本物流団体連合会（物流連）の次期会長に、日本通運の渡辺健二会長（全国通運連盟会長）の就任が決まった。6月25日に開催される定時総会で、田村修二・現会長からバトンを受ける。

2017年6月から2年間、会長を務めた田村氏は「労働力不足問題をきっかけとしてさまざまな課題がクローズアップされる一方で、その解決に向けた官民挙げての取り組みが本格化してきた。また同時に、物流に対する世の中の認識が、これまでになく高まった時期であったと感じている」と在任中の物流業界を振り返った。

この間、物流連では学生に対する物流業の認知度アップや働き方改革による物流人材確保の検討、日系物流企業の海外進出支援、2020東京大会の交通円滑化対策への協力などに取り組んだほか、2018年10月には物流インフラの防災機能を強化する要望書を石井啓一国土交通相に提出した。

物流連の10代目会長に就任することとなった渡辺氏は、24日に発表した談話の中で「物流機能の重要性の理解は社会的に進みつつある」とこれまでの取り組みが成果を上げているとの認識を示し、さらにメニューを加えて拡充していきたい、とした。

また物流連が取り組んできた「社会インフラとしての物流業界の機能をより高める」というテーマに対しては、「AI、IoTなどの先端技術の活用による自動化促進や、自然災害に対するBCPの強化なども視野に入れていきたい」との考えを表明した。