物流連、次期会長に商船三井・池田会長

▲次期物流連会長の池田潤一郎氏（出所：物流連）

財務・人事日本物流団体連合会（物流連）は6月1日、次期会長に商船三井の池田潤一郎会長が就任すると発表した。29日に開催する今年度の定時総会を経て正式に就任する。池田氏は25日付で、日本船主協会の会長にも就任する見通し。

池田氏は発表に際して、まずは歴代会長が取り組んだ「物流を等身大で見ていただく取り組み」を継続する考えを表明。物流業が生活や経済にとって重要な、魅力とやりがいのある産業であることを若い世代に向けて示す考えを示した。合わせて「社会インフラとしての物流機能の強化」を掲げ、新技術の活用や物流標準化、働き方改革などに努めるとした。

そのほか、モーダルシフトなどによる「物流分野の環境対策」や、アジア各国での調査活動などによる「物流事業者の海外展開支援」についても強化する考えを示し、関係者には協力を求めた。

2年間の任期を終える渡邉健二現会長は、そのうちの1年半がコロナ禍に見舞われたことについて「一時は会議さえ難しかったが、ウェブを活用した新たな活動形態が定着しつつある」とコメント。そのほか、次期の総合物流施策大綱の策定の過程で物流標準化の推進が議論されたことについて述べた上で「今こそ官民連携で進めるチャンス」と意欲を示した。