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物流連、新会長に日本郵船・工藤泰三氏

2015年6月8日 (月)

ロジスティクス日本物流団体連合会は8日、川合正矩会長に代わる次期会長に、日本郵船会長で日本船主協会会長に就任予定の工藤泰三氏が就任すると発表した。6月23日開催の定時総会終了で交代する。

物流連、新会長に日本郵船・工藤泰三氏川合会長の談話
会員各社と物流業界インターンシップや物流業界研究セミナーを実施し、多くの学生を集めたこと、社会インフラとしての物流の使命を意識して、山間過疎地の輸送サービスの維持・確保、BCPの普及、荷役の効率化など労働力問題への対応、モーダルシフトの新たな表彰制度の制定などに取り組んだこと、さらには物流事業者の海外展開を促進するために、官民連携で課題に取り組む活動を積極的に展開することなどを進めてきた。

グローバル化が進む一方少子高齢化が進む我が国で、物流の機能は益々重要である。その中で物流業界の課題は重く、多様であり、それらへの対応の活動はまだ道半ばであるが、工藤泰三新会長にそれらを託したいと思う。

物流連、新会長に日本郵船・工藤泰三氏04■工藤泰三・新会長の談話
社会インフラとしての物流業界の機能を強化していきたい。昨今、国内の物流業界は、トラック業界での運転手不足、内航フェリー業界での船員不足といった極めて根本的な問題を抱えている。

こうした物流業界全体の共通課題を解決するためには、モーダルシフトなどを前向きに捉え、輸送手段を超越した効率的な全体輸送体制を協力して考えていくような動きが必要となってくる。

このようなことを検討する「場」を物流連として提供していきたい。その延長として、国内産業の競争力強化を下支えするような国内物流システム構築も、日本の産業空洞化を食い止めるためには必要になってくる。

一方で、これまで取り組んできた物流事業者の海外展開を後押しする活動にもさらに注力していきたい。今や、多数の物流企業が海外、とりわけアジア各国での活動を拡大しており、海外での事業遂行の円滑化ということが、共通の課題となっている。これまで行ってきた調査活動、政策提言を、これからも継続していきたい。