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海上コンテナ輸送プロセスのデジタル化が加速

トレードレンズにONE、ハパックロイドが参加表明

2019年7月3日 (水)

ロジスティクスオーシャンネットワークエクスプレス(ONE、シンガポール)は2日、マースクとIBMがブロックチェーン技術を用いて共同開発した海運プラットフォーム「Trade Lens」(トレードレンズ)に参加する、と発表した。

マースクは同日、ONEとともに5位のハパックロイドが参加することも明らかにしており、すでに参加表明しているCMA CGM、MSCと合わせて、コンテナ船上位6社のうち5社が協力する体制を整えた。これにより、同プラットフォームがカバーする範囲は「世界の海上コンテナ貨物の半分以上」に及ぶことになる。

トレードレンズの普及は、手作業や紙ベースで行われてきたために信頼性に難があった取引、輸送プロセスをデジタル化し、ブロックチェーン技術によって高い透明度や安全性を確保することで、効率と信頼性を高めることにつながるもので、マースクはこの仕組みを「中立的な業界プラットフォーム」に位置づけ、「プラットフォーム上に新製品を導入する可能性」も提供するという。

ONEは「オープンスタンダードとオープンガバナンスに基づくこの革新的なアプローチが、業界全体に利益をもたらすと同時に、最終的には、毎年1億2000万TEUを超える世界規模のコンテナ輸送を利用している荷主にも利益をもたらすだろう」と、トレードレンズに参加する意義を強調している。