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日本郵船、ドライバルク市況分析の新手法発表

2019年7月16日 (火)

ロジスティクス日本郵船は16日、アテネ(ギリシャ)で先月開かれた国際海運経済学会(IAME)の大会で、ドライバルク市況を分析する新手法を発表したことを明らかにした。

大会は6月25日から5日間にわたって開催され、同社調査グループの林光一郎バルク・エネルギー調査チーム長が「変動するドライバルク市況に柔軟に対応するための新たな分析手法」について発表した。

林氏は、同社がパナマックスバルカーの市況分析で「需給変動とは独立した周期で市況が変動すること」に着目し、従来より高い精度で市況の転換点を予測できる新しい分析手法を営業判断の支援ツールとして活用している、と報告した。

今後はドライバルク事業の収益構造改善に向け「市況分析の高度化や船の調達、配船、貨物の組み合わせの改善によって変動するマーケットの中で確実に収益を得られる仕組み作りを目指す」としている。

国際海運経済学会は海運や港湾に関する代表的な国際学会で、研究者に加えて実務家や行政担当者など産学官の専門家が参加する。今回は50以上の国・地域から300人以上の参加者が集まった。