ロジスティクスサンスター、キユーピー、日本パレットレンタル(JPR)の3社は、関西・九州間でトラックと船舶を利用した共同輸送を18日からはじめる。関西から九州への往路はサンスターとキユーピーの製品を混載し、復路は日本パレットレンタルのレンタルパレットを積載して「実車率99%」の実現を目指すという。
混載の対象商品は、サンスターのハミガキ、ハブラシなどのオーラルケア製品とキユーピーのマヨネーズ、ドレッシングなどの調味料、JPRのレンタルパレットで、「高い積載重量とコンテナ空間の有効活用」と「輸送ルートのマッチング」を行うことで輸送を効率化。CO2排出量を65%低減し、ドライバーの年間稼働時間を2256時間削減する。
3社は、マヨネーズやドレッシングなどの重量品だけを輸送する場合はトラックの最大積載量を満たしてもコンテナの空間が余り、ハブラシなどの軽量品だけを輸送する場合は逆に最大積載量が余る事象に着目。18年11月から共同輸送の検討を開始し、各社で手配していた10トン車を20トンの13メートルセミトレーラーに変更し、重量品と軽量品を混載することで最大積載量とコンテナ空間を最大限有効活用する輸送試験に成功している。
■従来の積載イメージ


■共同輸送の積載イメージ

また、泉大津港‐新門司港、新門司港‐神戸港のフェリー輸送を用いるなど、3社の物流拠点を効率的に回る輸送ルートを構築。全行程1169キロのうち、空車区間は「KPR鳥栖デポ」と「JPR鳥栖デポ」間のわずか7キロにとどめた。
業種を超えた3社の共同輸送は7月18日から開始する。