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NTTロジなど3社、物流支援ロボ用いたIoT連携実証

2019年7月24日 (水)

サービス・商品NTT東日本、NTTロジスコ、ZMPの3社は24日、NTTロジスコの物流センターで物流支援ロボット「キャリロ」と自動運転向けクラウドサービス「ROBO-HI」(ロボハイ)を連携させていくつかの機能を検証する実証実験を開始した。

Wi-Fi経由でキャリロの運用状況の可視化を行うとともに、荷重計測のできるIoT重量計「スマートマット」を活用した物流倉庫内ネットワーク環境と、ソリューションの高機能化を図る。

スマートマットは、スマートショッピングが2018年10月から提供している重量センサーの搭載された重量計で、ウェブ管理画面で在庫の残量・残数チェックや在庫重量が一定の閾値を上回ったり下回ったりすると、その情報がWi-Fi経由で指定の連絡先へ通知される。在庫の可視化や補充効率化、在庫推移のデータ化、発注自動化などに利用されている。

ZMPはキャリロのWi-Fi対応に際し、導入企業のネットワーク環境の整備や構築、運用後のサポート体制が必要になったことから、顧客がIoT機器やAI技術を手軽に導入できるパッケージサービスの提供を目指すNTT東日本、効率化・省人化に向けたソリューションの導入が課題となっているNTTロジスコとともに、キャリロやIoT機器を活用した業務効率化実験を行うことにした。

実験では、NTTロジスコの物流センター内でWi-Fi対応したキャリロとスマートマットを使用し、廃ダンボールや空きかごの回収などの業務に活用する。ROBO-HIでキャリロの運用状況を確認し、効果の検証を行うとともに、IoTサービスを含むネットワーク環境や運用面での課題や必要となるサポートの検討を行う。

NTT東日本は、スマートマットを活用したIoTサービスを検証する。物流センター内の任意エリアに敷設し、スマートマット上に集積された対象物の重量が一定の閾値を超えると情報がWi-Fi経由で指定の連絡先へ通知されるようにし、その通知をトリガーに、キャリロを発進させると自律走行により指定の場所へ対象物を搬送する連携状況を確かめる。

3社は物流課題の解決手段として、物流支援ロボットやIoT機器の導入による業務自動化、必要なネットワーク環境の構築を支援する体制を整え、将来的には「さまざまな自動搬送ロボットやIoT機器がROBO-HIを介して相互に接続し、IoT機器の発信する信号により自動搬送ロボットが自動走行を開始する」といった業務の完全自動化も視野に入れる。