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中国向け輸出減大きく2か月ぶり赤字、7月貿易統計

2019年8月19日 (月)

調査・データ財務省統計局は19日、7月の貿易統計(速報値)を発表した。輸出は米国向けを中心に自動車が9.2%伸びたものの、中国向けを中心に半導体製造装置(前年同月比13.5%減)などの落ち込みが大きく、全体では1.6%減と8か月連続で前年同月実績を割り込んだ。これにより、輸出から輸入を差し引く貿易収支は2495億8600万円の輸入超過と、2か月ぶりに赤字となった。

中国向け輸出は9.3%減と5か月連続で減少した。落ち込みが大きかったのは31.5%減となった半導体製造装置で、自動車(35%減)、電子部品のIC(23.7%減)なども減少幅が広がった。一方、自動車(31.4%増)や医薬品(2.4倍増)など、大きく伸びた商品もみられた。

輸出管理上の優遇国「ホワイト国(グループA)」からの指定が解除された韓国向け輸出は半導体製造装置(41.6%減)を中心に大きく減少し、前年同月実績を6.9%下回った。ただ中国向けが2018年7月の輸出額から1264億3300万円の減少となったのに対し、韓国向けの減少幅は321億4100万円と、それほど大きなインパクトはなかったといえる。