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営業倉庫4棟で扉破損、台風15号(9日11時時点)

2019年9月9日 (月)

ロジスティクス国土交通省が9日14時時点の情報としてまとめた台風15号による被害状況によると、台風は関東の東の海上に抜け、その後も北東へ進み、日本から遠ざかる見込み。観測史上1位の瞬間最大風速を観測したこの台風による物流への影響は大きく、各地で被害が報告された。

千葉県内の営業倉庫4棟で扉が破損、2棟で吸気口から雨水が侵入する被害があった。現在も被災状況の調査が続いている。

海上保安庁は8日18時に対策室を設置、9日5時には第三管区海上保安本部も対策室を設けた。巡視船艇61隻(延べ130隻)を即応待機としたほか、航空機7機のうち2機が出動、残る5機が即応体制を整えて待機したが、21件の被害情報がもたらされた。

このうち物流関係では、9日に神奈川県横須賀港で貨物船と実習船が衝突し、浸水。人的被害はなかった。クレーン台船が桟橋に接触する事案も発生した。横浜港ではケミカルタンカーが岸壁に接触し浸水、川崎市沖でも貨物船同士が走錨によって衝突、浸水した。

このほか千葉県富津港で6隻ほどのバージ船の係留索が、横浜港で貨物船の係留索がそれぞれ切れて漂流。千葉県市原港では、すでにタグボートで引出しを完了したものの、大型貨物船が漂流した。東京沖灯浮標付近でバージ船が漂流、横浜市のJXTGエネルギー根岸製油所からは油が海上に流出した。

港湾施設では、東京港青海コンテナふ頭、中央防波堤外側コンテナふ頭、品川コンテナふ頭、川崎港川崎コンテナふ頭、横浜港大黒ふ頭、本牧ふ頭、千葉港の千葉中央地区コンテナふ頭で、いずれもコンテナが崩れた。横浜港南本牧はま道路では橋脚に船舶が衝突、通行止めが続いている。