小糸製作所、メキシコに自動車照明器の生産拠点

拠点・施設小糸製作所は25日、急速に自動車産業が成長しているメキシコで自動車用照明器の受注を獲得するため、同国サンルイスポトシ州に新生産拠点を設立すると発表した。

メキシコは、巨大な自動車市場を持つ米国に隣接し、カナダ、中南米、欧州、日本を含むアジア各国と自由貿易協定を結んでいるほか、豊富な労働力もあって輸出主導の自動車産業が発展。日系自動車メーカーも円高を背景にメキシコでの現地生産を加速していることから、新拠点設立を決めた。

これにより、拡大が期待されるメキシコ自動車市場への対応、急拡大する米国子会社ノース・アメリカン・ライティングとの生産補完などを含めた生産効率向上を図り、新規受注の拡大、グループ収益力の強化に取り組む。

新会社は11月にサンルイスポトシ市ラスコリナス工業団地で設立し、10万平方メートルの用地に開設する工場で四輪車用前照灯と標識灯をそれぞれ100万台生産する計画。2014年9月から生産を開始する。