国際日本通運は16日、イタリア日本通運(伊・ミラノ)、フランコ・ヴァーゴ(伊・フィレンツェ)、トラコンフ(伊・ヴェローナ)のグループ3社が、イタリア日本通運を存続会社として1月1日に経営統合したことを発表した。
同社は、今回の経営統合により、営業面とオペレーション面におけるシナジー効果を生み出し、重点産業として掲げるハイファッションへの取り組みを強化。ファッションロジスティクス分野における物流サービスのリーディングカンパニーを目指す。
具体的には、フォワーディング、トラック輸送事業で共同仕入れ・集約混載によるレート競争力の強化を行うほか、ハイファッションを含むライフスタイル産業全般への拡販、伊・ライフスタイル事業モデルの日通グループへの水平展開などを行う。
フランコ・ヴァーゴは、2013年に日本通運が買収したフォワーディング会社で、高級ファッションブランドを中心としたアパレル関連を取り扱う。トラコンフは18年に買収した会社で、ファッション、ライフスタイル関連の倉庫保管・配送サービスを欧州・米国・中国で展開している。
イタリア日通は、日通グループの中で欧州最大となり、米国日本通運に次ぐ2番目の規模を持つ海外現地法人となる。