荷主AGCは12日、ガラス輸送用パレットの所在を可視化する「パレットIoTシステム」を開発し、3月2日から大型パレット1400台を対象に本格導入をしたことを発表した。
同システムは、アルプスアルパイン製のIoT機器「物流トラッカー」を用いてパレットの所在を地図上に表示するもので、同社は機器から取得した位置情報をもとに移動履歴や滞留・稼働状況を把握することで、パレット輸送の効率化、紛失の防止、在庫管理の効率化を実現する。
「物流トラッカー」は低消費電力で広域通信できる通信技術を採用しており、同社は20か所ある工場に無線通信のアクセスポイントを20~30か所設置することで、この信号を受信し位置を特定する精度を高めている。
担当者によると、同社は2022年までに対象パレットを3万台に増加させるほか、この「パレットIoTシステム」をトラックやフォークリフトに応用することを検討している企業があることから、今後は外販も視野に入れて展開していくという。