調査・データ損害保険ジャパンは18日、アルプスアルパイン、キユーソー流通システムとともに、物流パレットの流出を防止するための実証実験に取り組むと発表した。
アルプスアルパインの物流資材を遠隔管理するIoTデバイス「物流トラッカー」をキユーソー流通システムが運用するパレット200枚に装着。物流トラッカーから得られるパレットの位置情報、移動履歴など稼働状況のデータを収集することで、想定していた利用ルートや保管場所と異なる場所にある流出したと推定されるパレットを特定し、利用履歴や流出原因の把握・分析を行う。
物流トラッカーは10年以上稼働することが可能で屋内外の隔てなく位置情報を管理できるIoTデバイスで、販売実績は25万台以上に達している。
実証実験は5月までを予定し、損保ジャパンは実験で得られるデータを活用して、パレットの流出を防止するための内部管理手法の構築など、利用企業を支援するコンサルティングサービスを開発する。また、パレットの流出などで発生する財務上の損失を補てんする保険商品を2021年度中に発売できるよう検討する。